2009年4月30日木曜日

知ることがたいせつ

松山空港へ着く直前の飛行機の窓から見える瀬戸内海に感動する人も多いはず。小さい頃は、な~んとも思わなかったけれど、大人になると、その海の色、みどり深い島々にため息をつくほどだ。

こんな美しい島を人間の力でまた汚そうとしている。そっとしておけばこの先ずっときれいなままでいられるものを壊してまで作らなければならないものがあると言うのか?

ここが原子力発電所建設予定地。
山口県長島にある田ノ浦に建設予定の上関原発は、伊方原発からわずか40km、松山からは60km~70km。
伊方原発と松山の距離も60kmほど。

 萬翠荘にて開催中の「上関原発反対の写真展」へ行く。

萬翠荘館内には、伊方原発反対運動の写真も展示されていた。原発反対運動の2代目代表の奥様であるおばあちゃんは90歳になる今もはっきりとした強い表情で意志をあらわしていた。

上関原発のすぐそばの祝島では、原子力発電所建設に島民の90%が反対している。それでも発電所は作られる。反対運動のデモ行進の写真、反対運動犬「まきちゃん」。
 
「建設予定地と祝島の間の海は、瀬戸内海でも屈指の好漁場で、希少動物のスナメリも生息している。予定地の海岸からは、世界でも貴重な貝類が多く発見され、至近距離にある鼻操島にはハヤブサが営巣している。
 工場や石油コンビナートの多い瀬戸内海の中にあって、ここはまさに奇跡的に残された豊かな自然環境といえる。」ホームページより。



祝島には神舞という神事が1100年以上もつづいている。
「伝承によると今から千百十余年の昔、仁和二年八月、豊後伊美郷の人々が山城国石清水八幡宮より分霊を奉持して海路下向中、嵐に会い祝島三浦湾に漂着した。当時この地には三軒の民家があったが、生まれる子供は体が弱く生活は苦しかったが、彼らは一行を心からもてなした。その時に教わった荒神を祭り、農耕(麦作)を始めたことにより、以後島民の生活は大きく向上。それからそのお礼にと、島民は毎年八月に伊美別宮社に「種戻し」に欠かさず参拝をした。そして4年毎に伊美別宮社から二十余名の神職、里楽師を迎え、本島を斎場として神恩感謝の合同祭事を行うようになった。これが神舞神事の起源である」とある。

祝島=信心深い人が支えた神の宿る場所。そこに作る発電所、神様見てますよ。怖くないの。。。


写真展は、松山市一番町3丁目の萬翠荘で5月2日まで。 入場料300円。
明日とあさって。
ひとごとではないんよ。

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